美容医療24年で辿り着いた、たるみ治療の考え方
先日、カスタマイズ研究会にお声がけいただき、講演の機会をいただきました。このような貴重な場でお話しさせていただけたこと、そして日々臨床に向き合う先生方と時間を共有できたことに、心から感謝しています。今回の講演では、「たるみ治療の考え方」と、私がこれまで24年間美容医療に携わる中で培ってきた治療に対する考え方についてお話ししました。これまでの道のりは決して順調なものではなく、多くの試行錯誤と失敗、そしてそこから得た学びの積み重ねでした。美容医療の黎明期には、レーザーやIPLの設定も確立されておらず、自分たちで考え、試しながら「ないものを作る」ように治療を組み立ててきました。その経験から今強く感じているのは、「標準設定はあくまで出発点であり、最適解は自分で見つけていくもの」ということです。安全性を大前提に、リスクを理解しながら最大限の効果を引き出し、さらに評価と改善を繰り返していく。この姿勢こそが、長く医療を続けていく上で最も大切だと考えています。また、たるみ治療においては、単一の施術だけで解決できるものではなく、骨・脂肪・筋肉といった顔の構造(レイヤー)を理解し、それぞれに適したアプローチを組み合わせていくことが重要です。HIFUやRFなどの機器も、それぞれ作用する層や役割が異なり、診断から治療選択までを一貫して考えることが、結果に大きく影響します。さらに、開業後の経験として、良い治療であっても継続できなかったことや、経営判断の難しさを感じた場面も多くありました。そうした経験も含めて、医療は技術だけでなく、選択や判断、そして継続していく力が必要であると実感しています。今回の講演で特にお伝えしたかったのは、「良いと思う治療はきちんと発信していくことの大切さ」です。どれだけ良い治療であっても、発信されなければ広がらず、やがて選択肢から消えてしまう可能性もあります。実際に、私自身もそのような経験をしてきました。だからこそ、若い先生方にはぜひ、自分が良いと感じたものを言葉にして伝え、共有していってほしいと思っています。そのためにも、プレゼンテーションを学ぶことや、意見を発信し合える場を持つことがとても重要です。今回のような研究会が、そうした機会として広がっていくことを願っています。美容医療は、経験や知識を共有しながら進化していく分野です。今回の時間が、今後の医療の質の向上や新たな気づきにつながるきっかけになれば嬉しく思います。これからもレイクリニックでは、安全性を第一に、最適な治療を追求し続けてまいります。びk