ボトックスで表情がなくなるという本当の意味

看護師の中村です。ボトックスで表情がなくなると思っている方がいたら、それは少し違います。少しというのは、合っている部分もあるからです。

ボトックスの治療は、望ましく無い表情をなくします。

表情が無くなるというと、無表情を指すイメージがありますが、表情は様々あり、喜怒哀楽を表現できる術でもあります。

なので、ボトックスをしたから、笑えなくなるというのは誤った見解です。むしろ『笑いやすくなる』というのがボトックスをした私の感想です。

それもそのはず、笑う時に口角を下げる筋肉にボトックスを注射すれば、口角を上げる筋肉が下げる筋肉に阻止されることなく挙がるからです。

そもそも、皆様、ご自分はいつも良い表情をしていますか?自他ともに印象が良いと感じる表情を普段からしていますか?とすみません、少々いじわるな質問をしました。

その理由は、私が街行く人とすれ違う時、おおよそ40代以降の方の大半は、険しい顔をしています。何かツラい事があるのか、はたまた、何かに怒っているのか…?私は表情筋トレーナーもしているため、つい人の表情に目がいきます。たいてい険しい顔をしている
人は眉間にシワを寄せています。

眉間にシワを寄せて歩いている人が、寒くなってきたので、益々増えています。眉間のシワは不機嫌そうに見え、怒ってるのかな?と思わせる様に怖いです。怒った顔をして!と小学2年生の息子に言うと、眉間にシワを寄せます。子供でも、眉間のシワは怒っている事を表現する表情と知っているくらい、眉間のシワ=怒っているという印象です。

しかし、歩いているおおよそ40代以降の方が皆が実際に怒っている訳ではありません。無意識に眉間にシワを寄せているだけです。「朝起きた時に眉間にくっきりとシワが残っている」という人もいます。寝ているので、無意識です。

無意識に怖い顔をしているなんて、怖い…。

この好ましく無い表情は無くした方が良いと私は思っていますが、無意識に出てしまうものは止められない為、私はボトックスをしています。

ボトックスで表情がなくなるという本当の意味は、無表情になるとか、笑えなくなるとかではなく、したくない表情が出なくなると思って頂けたらよいと思います。

中村

関連記事